職種:サウンドクリエイター

入社年:2019年

ゲームから受けた感動を、今度は自分が届けたい

小学生のころ、カービィのゲームをプレイしたときに、人の心を動かす音楽自身のエネルギーや、ゲームと音楽が結びついて生まれる体験に感動しました。将来は自分がそうした音楽と感動を届ける側になりたい、自分が感動した音楽を作った人と一緒に働きたいと思い、ハル研を目指しました。
また、自身の生活と音楽家としての仕事を両立させるうえで、作曲家の進路の中では数少ない「安定した収入」を得られる仕事先としてもゲーム業界は魅力的でした。

技術を継承しつつ、新たな挑戦を

入社以降、ゲームのBGMや効果音制作、組み込みなどを担当しています。特に効果音の制作では、ハル研秘伝のプログラムのような命令を書いて音を加工するやり方を継承しつつ、ホームセンターなどで買ったさまざまなグッズを使いながら、ムービーやモーションに合わせて音を作る手法 (フォーリー録音)にも挑戦しています。

経験のないスキルを身につけられた新人研修

私は大学で作曲を専攻していたものの、効果音の制作はほとんど経験がありませんでした。入社したときには不安が大きかったのですが、新人研修の中でゲームの効果音を作るための大切な考え方や手法を、段階を踏んで丁寧に教えてもらえました。おかげで、自力で新しい効果音を生み出していく力をつけられたと思います。

伝統を受け継ぎながら、自分の個性も磨いていく

仕事で大切にしているのは、先輩方が作り上げたサウンドの伝統を受け継ぐこと。先輩方が大切にしてきた考え方や、音作りへのこだわりを吸い込んで、これまでのサウンドの面白さや感動を、今度は自分からさらに未来へと繋いでいきたいと考えています。一方で、自分の作風の個性を磨くことも大切にしています。自分が「良いな」と感じたときは、何故それが良いのか、その良さが何で構成されているのかを分析して、自分の引き出しを増やしています。

「ものづくり」にこだわれる環境がある

ハル研に入ってHappyを感じるのは、ものづくりにこだわれること。フレックスタイム制で融通のきく就業時間(私は朝型なので、朝早く出社して、人のいないうちに作業するのが好きです)や、1人1部屋の防音室など、音楽に打ち込みやすい環境が整っています。また他の社員も情熱をもって仕事をしているので、それぞれの仕事に取り組む姿や異なる観点からの意見に、たくさんの刺激を受けながら楽しく仕事ができています。

最先端に触れ視野を広げる、東キョロ制度

ハル研には、山梨から東京への往復交通費を会社が支給してくれる、東キョロ制度があります。最先端の情報が集まる東京で、仕事のヒントを見つけてくるための制度なのですが、私はこれを使って交響楽団の公演に行き、新しい楽曲を知ったり、生演奏ならではの表現やホールの響きなどを学んだりしています。また、同業者同士の交流会に参加して、さまざまな技術や知見を持つ人たちとのコミュニケーションを楽しんだりもしています。

学生のみなさんへのメッセージ

ゲームのサウンドクリエイターを目指すための目標を一つ提案させていただくとしたら、「学生のうちに、他の人の作品に音楽を提供したり、音楽を含むコンテンツを誰かと協同制作したりする経験を積む」というのはいかがでしょうか?可能であれば有償の仕事など、責任が発生する中で音楽を作る経験だと、なお良いと思います。
実際に人と協同して制作をすることで「その作品に必要な音楽はどういうものなのか」を考える力や、それを聞き出したり汲み取ったりできるコミュニケーションを身につけていく練習をすることができます。