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サークル
執筆者:宮内 タグ: デザイナー

おきらく勉強会「デザ部」

こんにちは、デザイナーの宮内です。
今回は週1回の社内の部活動「デザ部」について、運営メンバーの一人である私からご紹介します!

デザ部とは「デザイナーのお勉強部」の略で、知って得するCGの豆知識やデザインのコツなどを共有する会です。
講師は2D・3Dの垣根なく毎回いろんな方にお願いしており、「これを発表したい!」という方から立候補をいただくこともあります。
ちなみにハル研にはこのような会がいくつかあり、社員間での勉強・共有が活発に行われています。

プロ部
・ペライチ企画書勉強会

デザ部のコンセプト

デザ部では「勉強会を気楽に行う」を軸に、できるだけライトで参加ハードルの低い活動を目指しています。
1回15分を基準に、最短5分、最長50分までOKと、ゆるふわな時間設定です。
内容もかなり自由で、社外セミナーの感想会や、これまでの制作物をテーマにした座談会などもやっています。
以下の3つは実際にやった議題です。

・没デザイン案供養祭

これまでハル研が開発してきたゲームの没デザインを供養するため、発表して感想を言い合うというハロウィンイベントでした。
どのデザインも没のままお披露目がないのは勿体ないものばかりで、各発表の終わりには毎回「いつかどこかで生まれ変わってくれることを願って…」と見送っていきました。

ゲーム開発におけるデザインというのは幾度かの監修を受けて徐々に正解に近づけていくものなので、そもそも「クオリティ的に達していないからボツ!」という状況はあまり無い気がしています。
この回では『その時の正解ではなかったけど光るデザインたち』を心の整理とともに堪能させていただきました。

・SubstanceDesigner入門

SubstanceDesignerとは、簡単に言えば3Dモデルなどに使うテクスチャを作るソフトです。
私が発表を担当した回で、このソフトの魅力を伝えるために取り上げた議題でした。
ただ、触ってみたいと思ってくれる人が増えなければ意味がないので、全く知らない・触ったことがない人をターゲットに「既に多くの人が使っているツールと似ている部分」を主軸として話すよう工夫しました。
途中で別のメンバーから「こんな使い方もあるよ!」と補足していただいたりして、私自身の勉強にもなりました。

・「はたらくUFO」とドット絵と

「はたらくUFO」のドット絵がいかにして作られたか、その工夫やこだわりを制作担当のデザイナーさんに発表していただきました!
自分は3Dでの制作がメインなのでドット絵を描く機会はなかなか無いのですが、専門外の分野にも共通したデザインのコツが隠れていることが多々あります。
この回では特に、時代ごとにどんな表現が求められ、またそれが何によるものなのか(流行やゲームハードのスペック等)のお話がド直球でためになりました。
最後にはみんなで実際にドット絵を描いてみるワークショップもあり、楽しく学べました。

運営して感じる、良かったポイント

・憧れのベテラン、スペシャリスト、期待のルーキーさんたちに好きな話を聞ける

私は中途入社ということもあり、「このゲームのあのグラフィック、ずっと気になっていたけど、どうやったんだろう…」と思ったとき、社内と言えど面識がない方だと話かけるのをちょっとためらってしまうのですが、「デザ部の取材で来ました~!」と言えば社内のどんな人にも気軽に、かつ深い話を聞きに行くことができます。
運営メンバーなら自分の気になることを優先して聞きに行くこともできますし、それが交流を深めるきっかけにもなります。
お話ししていただける方々には感謝しかありません…!

・自分の技術を発表する場になる

スケジュールが空いたときには、運営メンバーの誰かが発表を担当しています。
その際には「どうすれば上手く伝えられるか」「次は何を話そうか」などをなんとなく考えながらやっているので、人に何かを教えることの良い練習になります。
発表しようとしていたことをまとめているうちに「これ実はもっといい方法があるのでは?」と気付くこともあり、技術的な自己研鑽にもつながっています。

また、外から仕入れた技術を社内で普及させるのって、個人で共有しようとすると時間も手間もかかりますし、けっこう大変です。
そんなときデザ部で発表すれば、みんな勉強しようという姿勢で来ているので、とても簡単に広めることができます。
準備・発表を仕事の一環として含められるので、言いたいことを十分に伝えられるのもメリットです。
テクニカルアーティストとして育つことを目指す私にとって、大事な経験をたくさん積むことのできる良い機会になっています!

終わりに

ここまで語ったデザ部ですが、実は9年間の歴史を持っていて、最近、運営メンバーの世代交代がありました。
「この人にあの話が聞きたい!」「こんな企画をやってみたい!」というやる気いっぱいの新メンバーも増え、現在は5名で運営しています。
こういった自主性のある文化は職場の雰囲気も良くなるので、今後も楽しく続けていきたいです。