ゲームができるまで

3限目:プログラミング

面白さを、計算する
プログラミング

ゲームを動かすには「プログラミング」が不可欠です。
プログラミングとは機械に命令することです。
一見難しそうですが、実はその命令は、単純なことを順番に判断して実行するだけ、とも言えます。
まず、キャラクター全員を順番に表示させます。
次に、例えば歩けという命令が実行されていたら、位置を変えます。
ただし、すぐには表示させません。もし、その位置に壁や敵があったら、進めないからです。
その場合はぶつかったことになるので、表示する前に、自分の位置を元に戻します。
こうして、位置が確定できたので、再び全員を表示させます。
基本的には、全てのゲームはこういったことを繰り返しているだけです。
ひとつひとつは単純な命令ですが、これを組み合わせていけば、どんなものでも作れてしまいます。

プログラミングができるには

例えば、位置を決めるときに、全員少し下に落ちろ、と命令したらどうなるでしょうか。次の表示のタイミングでは、全員が一斉に落下します。
ちょっとした命令で、大きな変化を得るのはプログラミングの面白さのひとつです。

でも、この命令をずっと続けるだけでは、雨が降るように流れるだけで、重力のようには見えません。
そこで、実際に物を落とすと、どうなるか考えます。落下するものは、だんだん速くなっていきますよね。

では、次のタイミングでは、前の2倍の距離を落ちろ、と命令してみたりするわけです。すると…?
このように、考えて、ルールを発見し、試してみた結果、狙った通りに動いたりするのは、まさにプログラミングの本当の面白さのひとつです。

プログラミングの力をつけるには

「算数」を頑張る

算数や数学は、機械が理解できる唯一の言葉「数式」を使って、世界がどうなっているのかを勉強する教科です。特にゲームプログラミングは、算数や数学の知識をフルに活用します。どんどん勉強し、数式に慣れてください。そこで勉強したことは、必ずプログラミングで役に立ちます。