ゲームができるまで

6限目:UIデザイン

悩ませない、困らせない、意識させない
UIデザイン

そもそもデザインとは、絵を描くという意味ではありません。
デザインとは、見せたいことや、やりたいことができるようになるにはどう作ればいいか、これを考えることです。
また「UI(User Interface)」とは、遊ぶひとがどう触るのか、という意味なので、「UIデザイン」とは、どう触ったらやりたいことができるのか、という意味となります。
だからデザインと言っても、ただやりたいことができるようになればいい、ということにはなりません。

UIデザインができていないとどうなるでしょうか。
遊ぶひとは、どうやったらできるのかと悩むことになります。場合によっては、何をしたらいいかさえ分からない場合もあります。
そんなゲームは決して楽しいものにはなりません。楽しませることが目的のゲームにとって、これは致命的です。
だから、遊ぶひとがやりたいことを、悩まないように案内し、困らないように助けてあげ、意識させず自然と導いてあげることが、UIデザインということになります。

UIデザインができるには

身の周りにあるものには、とてもよいデザインがたくさんあります。
例えば「シャンプー」「リンス」のボトルには、それぞれ首の部分に、それぞれ異なる形のデコボコがついています。

これを見て、なぜだろう?と疑問に思うことが重要です。
なぜデコボコがあり、しかも二種類それぞれ違う形をしているのか。店でいろんなメーカーのボトルを見比べてみると、ほとんどがそうなっていることに気がつきます。ここに意味がないわけがないのです。

身の周りにあるものの形や色などは、どんなものも、ひとが考えた工夫がそこにひそんでいます。
このことに注意して、疑問に思い、なぜかを考えて、どうしても分からなかったら誰かに聞いたり調べたりしてみましょう。
これがデザインの力をつけることにとても役にたちます。

UIデザインの力をつけるには

「自由研究」を頑張る

夏休みの宿題で、自由研究の結果を一枚の紙にまとめることはありませんか。
実は、自分が伝えたいことを、一枚にまとめるというのは、かなりデザインの力がいる仕事です。これを工夫してみましょう。
まず書く前に、読むひとのことを考え、どう読ませていったら言いたいことが伝わるかを考えます。これをふまえ文章や、配置の計画を立てましょう。
計画を立ててから書き始めるだけで、おどろくほどまとめかたが上手になり、デザインの力が身につきます。