ゲームができるまで

2限目:仕様書作成

言葉にしないと、分かりません
仕様書作成

次に、考えた企画をもとに実際にゲームを作るためには、設計図が必要です。
設計図を描かずに作りはじめてしまうと、無駄に作ってしまったり、予定に間に合わなかったり、違うものができてしまうからです。
そうならないように、動きや反応、見せ方やタイミングなど、このゲームを組み立てるための全てのことを、言葉を使ってあらかじめ説明しておかなければなりません。
言葉や、場合によっては絵も使って、ゲームの内容を丁寧に説明した設計図を「仕様書」と呼びます。
この仕様書をもとにして、ゲームは順序立てて作られていきます。

仕様書作成ができるには

もちろん最初は、ゲームの完成した姿はどこにもありません。
だから、仕様書を作るには、まだ頭の中にぼんやりとしかないイメージを一つ一つ言葉にしていく必要があります。

イメージを言葉にするというのはとても難しいことです。世の中にありふれた他のゲームを真似ると楽ですが、それでは新しいゲームは作れません。
イメージを言葉で説明するためには、そのイメージを少なくとも自分のなかで「理解する」必要があります。

勉強をしていて、難しい内容が「分かった」ときはとても嬉しくありませんか?
それは、難しいイメージを、自分のなかで、自分の言葉を使って説明することに成功したからです。

結局、全ての勉強は、仕様書作成と同じく、イメージを自分の言葉にすることでもあるのです。

仕様書作成の力をつけるには

「国語」を頑張る

自分の頭の中だけにあるイメージをしっかり理解し、言葉に変えていくのは、「国語」で作文を作ることと同じことです。
まだ誰にも言ったことのない、自分だけがこっそりと思っていることや疑問がありますか?まずはそれを言葉にしてみましょう。
それは、まだ世界のどこにもない、全く新しい考えの、貴重な作文になるかもしれません。