みなさん、こんにちは!
『星のカービィ ディスカバリー』のサウンドトラック2種の「プロダクトデザイン」を担当しました、塩野です。
今回のサントラは、ゲーム中の楽曲をあますことなく収録し、さらに特典も付けた『コンプリートサウンドトラック』と、主要な楽曲をピックアップして1枚のCDにぎゅっと詰め込んだ『サウンドセレクション』の2種での展開ということで……。
同じゲームのサウンドトラックながらも、それぞれ別モノのプロダクト。
つまり商品を一気に2つ作ることになったものですから、デザインが必要なものが、それはもうたくさんあって!
まずは、デザインが必要なものをリストアップして、どんな構成のデザインにして、どんな順番で作っていくのがいいのか?を考えました。
「プロダクトデザイン」は、デザイナーだけではなく、プロデューサー、ディレクター、MDデザイナー、それぞれの役割を持つメンバーがチームとなり、協力して取り組みます。
プロダクト全体の取りまとめを担当するデザイナーは、話し合いのなかで挙がった意見をデザインに取り入れつつ、ブラッシュアップするのはもちろん、メンバーみんながデザインを確認する時間を確保したり、印刷会社に色校正を手配して品質のチェックをしたりなど、発売日に向けて滞りなく進行するようにスケジュールを組むことも、とても大切な仕事となります。
たくさんあるデザインデータをひとつひとつ仕上げながら、こういったマネジメントも並行するのは大変でしたが、すべてのデータが揃ったときの感動はひとしおでした。
……メインビジュアルやゲーム中の1コマをあしらったパッケージも、ひとつひとつ個性を持たせたディスクのデザインも、ぜひお手に取ってじっくり見ていただき、デザインについても新発見!してもらえたらうれしく思います。
たとえば、この記事の先頭に載っている写真の右下に映っている箱。
ゲームのパッケージなどで見慣れた構図かもしれませんが、よ~く見てみると……ほら、あんなところに、エフィリンが!
それから、『コンプリートサウンドトラック』に付属する、全40ページのブックレット!
こちらは、外部の制作会社さんのお力もお借りして完成しました。
ブックレットには、「星のカービィ」シリーズのゼネラルディレクターの熊崎による楽曲解説も掲載していますので、CDを聴きながら読んでいただくと、また新しい発見があるかもしれません!
さて、せっかくですので、特典についても少し。
実は『コンプリートサウンドトラック』についてくる特典のフォトフレームオルゴールを写した下のお写真、フォトグラファーさんにロケーション撮影してもらったんです!
それもひとえに、この写真を通じて、みなさんに「このオルゴールをどうやって使おうかな?」とイメージを膨らませていただければ、という思いから。
またこの写真は、『星のカービィ ディスカバリー』のエンディングクレジットに登場する、カービィハウスでの1コマをイメージして撮影しています。
……どうでしょう、エンディングのカービィハウスの”あの”雰囲気、出せていますかね?
このオルゴールのことが紹介された「星のカービィ公式Xアカウント」のポストでは、オルゴール音源の試聴ができますので、よかったらこちらも見てみてくださいね。
『星のカービィ ディスカバリー』の音楽を、まるっと収録した『コンプリートサウンドトラック』と、CD1枚にぎゅっと詰め込んだ『サウンドセレクション』。
お手に取っていただく際には、サウンドスタッフのこだわりの詰まった楽曲をじっくり味わっていただきたいのはもちろん、デザインのほうも、隅々まで、見て、触って、お楽しみいただけましたら幸いです!
サウンドトラックについては詳しくは当社ウェブサイト「WORKS」をご覧ください。
★星のカービィ ディスカバリー コンプリートサウンドトラック(期間限定生産盤)
★星のカービィ ディスカバリー サウンドセレクション
℗© Nintendo / HAL Laboratory, Inc.
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