ハル研ブログ BLOG

仕事内容
執筆者:塩野 タグ: デザイナー

『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス Live Blu-ray & Live CD』の仕事 リードデザイン編

みなさん、こんにちは!
『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス Live Blu-ray & Live CD』でリードデザインを担当しました、塩野です。
昨年8月に開催したカービィフェスではラインプロデューサーとしてブログを執筆しましたが、今回はデザイナーにジョブチェンジしての登場となります。(ハル研では、プロジェクトごとに職種を転じるスタッフも多く、私もそのうちの一人です)

さて、前置きはこのくらいにして、『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス Live Blu-ray & Live CD』を制作するなかで生まれた、デザインのあれやこれやのお話をしていきますので、最後まで読んでいいただけましたら幸いです!

それではさっそく、パッケージのお話からまいりましょうか。
ディスクを再生するまでにも、商品を手に取ったときにワクワクしてもらいたくて、パッケージにもデザインとしての遊びを散りばめてあります。
たとえば、カービィのシルエット部分が透明になっているケースから、ディスクの入ったデジパックを取り出すと……カービィのまわりにキャラクター達が大集合します!
ここの透明ヌキの部分からカービィが覗いているのは、「ケースに入っているとき」と「デジパック単体で見たとき」を異なる印象のデザインにすることで、2倍楽しめるようにしたかったからなのです。
デザインデータの作成時、透明のヌキとカービィの位置がぴったり合うようにするのは骨が折れました(笑)が、印刷の見本が刷り上がってサンプルを見た時、位置取りがバッチリ決まっていて「やったー!」と声を出して喜んだのも、良い思い出です。

続いて、中身やディスクのお話。
デジパックを開くと、当日の会場の風景が一面に広がるのですが、ここでは、扉を開けて会場に入るワクワク感を表現しています。
そして、Blu-rayの盤面は、カービィフェスの本会場チケットの早期購入特典としてお届けした、賑やかなオリジナルデザインチケットをベースにデザインにしました。
こうすることで、フェスに参加するまでの過程を商品のデザインの中でも再現してみたわけなのですが……いかがでしたでしょうか?
一方で、CDの盤面は、当日さまざまな音色を奏でた楽器たちの総柄とともに、ディスクのレーザー面をアクセントにした、シンプルでシックなデザインにしました。
Blu-rayとCDは、ディスクが隣同士に並ぶ都合上、一目でそれとわかるようにする必要がありましたので、それぞれのデザインを白基調と黒基調にして、印象をガラッと変えています。
これは、わかりやすさにフォーカスした商品デザインにするための工夫のひとつです。
       
製品をデザインするうえで、商品の魅力となる、かっこよさやかわいさを最大限引き出すことはもちろん重要ですが、お客様に手に取っていただくものですので、使いやすいデザインであることは不可欠なのです。
実際のデザインの制作の裏側では、そういった工夫もしているのだなぁと、実物を見た時に、ふと思い出してもらえたら嬉しく思います。

こんな試行錯誤のデザインから生まれた『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス Live Blu-ray & Live CD』ですが、実は発売に伴い、特設ページに新規コンテンツ「BACKSTORY」を公開しています!(このデザインも私が担当しています)
以前、私がカービィフェスを振り返ってのブログで執筆していた「まだまだここでは語り尽くせないネタやエピソードもありますが、それは、いつかどこかで別の機会に」としていたエピソードの数々が、全7回にわたるBACKSTORYとして公開されていますので、カービィフェスのことをもっと知りたい!と思ってくださった方は、よかったらこちらも読んでみてくださいね。

★『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス Live Blu-ray & Live CD』特設ページ