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仕事内容
執筆者:高濱 タグ: 広報

『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス Live Blu-ray & Live CD』の仕事 プロモーション編

こんにちは!商品プロモーション担当の高濱です。
10月31日に発売となった『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス Live Blu-ray & Live CD』!
お楽しみいただけておりますでしょうか?
今回は、この商品を発売するまでのあれこれを、プロモーションという仕事の視点からご紹介します。

フェスの熱気を思い出してもらうために

プロモーションの仕事は「お客さまに商品を手に取っていただく」ことが最終目標です。
ですがそこに至るには、「誰に」「どうやって」商品に魅力を感じてもらうかを考える必要があります。

カービィフェスは、会場やYouTubeの配信で、カービィに深い思い入れを持ってくださっている、たくさんの方々にご参加いただきました。
『Live Blu-ray & Live CD』では、そうした方々をプロモーションにおける「誰に」の軸に置きつつも、最近カービィに興味を持っていただいた方や、ご家族でカービィのコンテンツを楽しんでいただいている方々など、さまざまなお客さまに触れていただきたいと考えました。

続いて、「どうやって」商品に魅力を感じてもらうかですが……『Live Blu-ray & Live CD』の発売日は、カービィフェスの開催から約1年後。
人の感情は時間とともに変わっていくもので、当時フェスを楽しんでくださったお客さまでも、その時の感動や熱量が、長い間全く色褪せず……というのは、なかなか難しいのが実情です。
そこで、今回のプロモーションは「カービィフェスの熱気を思い出してもらう」をコンセプトとして、企画のアイデア出しを行いました。

35名の奏者からなるビッグバンドによる迫力のある演奏をはじめ、会場のモニターに登場し元気よく踊ってフェスを楽しんでいたカービィ、会場を多彩な色で染め上げたペンライト、カービィの歩んだ30年を網羅したゲーム映像など、当日を振り返って紹介したいポイントは山ほどありました。

カービィフェスのどんな内容を紹介すれば、あの時の熱気をお客さまに思い出してもらえるだろう?
公演のなかで印象に残った場面は、お客さま一人一人で異なるはず……。

お客さまの視点で考えに考えた結果、今回のプロモーションでは、「発売決定告知PVの制作」と「カービィフェスの演奏や演出ができあがるまでのバックストーリーを伝えるコラムの連載」の2案を実施することになったのです。

お客さま視点でモノをつくること

というわけで、早速プロモーションチーム全体でコンテンツの制作に取り掛かったのですが……作ったものを別のメンバーにチェックしてもらうと、こちらが「面白ポイント」として考えたところがそんなに面白く感じてもらえなかったり、伝えたいテーマがあまり伝わっていなかったり……受け手に「面白い!」と感じていただけるようなものを作るのは、本当に難しい!と実感する日々でした。

特に注意しなければならなかったのは、「お客さまがカービィフェスを最後に観たのは1年前」という前提を忘れないことでした。
制作側である私たちは毎日のように映像を見返しているので忘れがちなのですが、お客さまがすべてのシーンをしっかり覚えているわけではありません。
そのため、初めて見た方にもフェスの情景をしっかりイメージしていただけることを意識し、できあがったものを客観的に見直したうえで、修正を繰り返していきました。

たとえば、PV制作では、こちらがやりたいことが映像制作会社さんに100%伝わるよう、使用したいカットやエフェクトを細かく指定したディレクションを行う。
コラムでは、テキストだけでフェスの魅力や熱気を伝えられるよう、奏者の方々からコメントをいただきながら各シーンを掘り下げる。
……などなど、限られた時間の中で、やれることを詰め込みました。

PVやコラムをご覧くださったみなさんに、少しでもフェス当日のことを思い出していただけたり、『Live Blu-ray & Live CD』に興味を持っていただけたりしましたら、とても嬉しいです!
まだご覧になっていないという方は、ぜひこちらからどうぞ!

発売決定告知PV(YouTube)
コラム「BACKSTORY」(特設ページ)

おわりに

いかがでしたでしょうか。
大変なこともあったりしますが、プロモーションの仕事は商品が発売になったときや、プロモーションのコンテンツを発信したときなどに、お客さまのリアクションを直接感じることができる、やりがいのある仕事です。

今回のプロモーション活動では、お客さまの視点に立ってモノづくりをすることの考え方を通じて、どうやったら商品の魅力を伝えることができるのかを学ぶことができました。
この「お客さまの視点に立つ」ということは、ゲームでもプロモーションでも、エンタメに関わるすべての仕事で役立つ考え方だと感じます。
今後もお客さまに「面白い!」と感じていただけるようなコンテンツをお届けできるよう、さらに工夫を重ねて励んでいきたいと思います。