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新人
執筆者:A タグ: プログラマー

入社1年が経って

こんにちは。プログラマーのAです。
私がハル研に入社して早くも一年が経過しました。
今回はこの一年間で私が感じたことについて書いていこうと思います。

配属されてから感じたこと

新人研修を終えた後、すぐにゲーム開発のプロジェクトチームに入ることになりました。
私はゲーム開発未経験でハル研に入社したため不安もあったのですが、チームではあたたかく迎えてくださり、すぐになじむことができました。
実際の仕事が始まっても、初歩的なことでつまずく私に対して、先輩方は忙しくしている中でもとても親切に教えてくださいました。
そのおかげもあって、自分にできることが少しずつですが増えてくるのが実感できました。

またそのような環境で仕事をしていく中で、「いろいろな職種の人と協力して一つの作品を作り上げる」というのはゲーム開発という仕事の大きな特徴だなと感じるようになりました。
自分には無いスキルを持っている人たちの仕事を間近で見られるのはとても面白いですし、なおかつ各自のできることや得意なことを組み合わせることで一つの作品が仕上がる、というのはとても素敵だなと思いました。

その反面、これは自分の領域に対する責任は全て自分に降りかかってくるということでもあります。
どんなに素晴らしい企画があっても、素晴らしいグラフィックがあったとしても、私が担当するプログラムの部分で「できません」と言えば、それはできないことになってしまうのです。
そのような事態にならないように日々の努力を怠らず、自分の能力を磨いていく必要があるなということを痛感しました。

これは技術的な話に限らず、仕事の進め方やチームでのコミュニケーションの取り方なども同様です。
自分の領域の責務を果たすのは大前提として、その上で「もっと作品が良くなるためにはどうすればよいのか」ということを常に考えながら仕事をする。
大変なことですが、だからこそやりがいがあってとても楽しいなというのが、私がハル研で一年間働いて最も強く実感していることです。

社内の勉強会について

より良い作品を生み出すためには前述のような自己研鑽が欠かせませんが、ハル研はそのような環境がとても充実しているなと思います。
例えば、ハル研には社内のプログラマーの勉強会である「プロ部」や、デザイナーの勉強会である「デザ部」などがあります。
ここでは社員が講師となり、いつも自分が使っているマル秘テクニックや「ここはこうやって作っています」といった実装の解説、はたまた趣味で調べて使ってみた技術の感想などを教えていただけます。
それぞれの勉強会の講師は立候補制なので誰でも気軽に発表することができ、私も入社して半年ほど経ったころ、プロ部で発表を行いました。
「発表する場がある」ということを意識するだけで普段の自分の勉強への意識が深まったり、発表資料をまとめている段階でより良い実装方法に気づいたりすることができます。
さらにこれらの勉強会には参加制限がないため、プログラマーである私がデザ部に参加したり、別の職種の人が講師となることもあったりします。

また、ハル研では分からないことがあったらすぐに質問できる雰囲気があります。
時には全く別のプロジェクトで仕事をしている先輩から回答をもらうこともでき、とても勉強になります。
このように、皆で協力して会社全体の技術力を高めていく体制が整っているなと感じました。

会社生活について

ハル研では仕事以外の部分でも、サークル活動やゲーム大会などといった社員同士の交流が活発に行われています。
若手とベテラン、あるいは東京と山梨といった垣根を越えて、ボードゲームやテレビゲームを楽しむ部、制作した立体物をみんなで見せ合う部、テニス部などなど、さまざまなサークル活動が活発に行われており、他にも有志でのハロウィンイベントや、休日のゲーム大会、フットサル大会なども行われています。

山梨での生活についても、私は入社とともに山梨に引っ越してきましたが、1年が経ってだいぶ慣れてきました。
中型バイクを購入して、通勤に使っているのはもちろんのこと、休みの日はこのバイクで友人とツーリングや買い物に出かけたり、そうでなければ家でゲームをしたり筋トレをしたりして過ごしています。

大切にしていること

最後に、私が仕事を進めるうえで大切にしていることを二つ紹介します。

一つ目は、「自分が正しいと思わないこと」です。
ゲーム開発の現場ではさまざまな知識や技術、人生経験を持った人たちと一緒に仕事をすることになります。
お互いに別々の思考回路を持っているため、普段打ち合わせをしていても相手の話がよく理解できなかったり、反対に自分の話した内容が相手にうまく伝わらなかったりします。
「多分こういうことだろう」と自分勝手に判断して作業を進めてしまうと、後から作業のやり直しや手戻りが発生してしまい、それによって最終的な作品のクオリティに影響が出てきてしまいます。
なので私は、相手の話をしっかり聞いて自分なりに理解し、それをその場で自分の言葉で言い換える、ということを常に心がけています。
こうすることで認識の齟齬がないことを確認でき、相手にも安心してもえらえると思います。
また、何か依頼された時には、その理由までしっかり聞くことで、「それならこっちのやり方の方がいいのでは」といった提案をすることもできます。
そのような小さな心がけを積み重ねてメンバー全員が気持ちよくものづくりに集中できた先に、素晴らしい作品が生まれると考えているので、普段のコミュニケーションを大事にして正確な意思疎通を心がけています。

二つ目は、「自分が間違っていると思わないこと」です。
ゲーム開発の現場において、ある意味で正解の道筋なんてものは最初から存在していません。
「この作品はどうすればもっと良くなるのか」ということをみんなで一緒に考えながらものづくりを進めていきます。
この「みんなで一緒に」というのがポイントで、そこでは誰のどのような意見にも優劣がありません。
そのため、たとえリーダーや先輩と意見が食い違っていようとも、自分の意見がある時は忌憚なく積極的に発言することを私は意識しています。
それがどんな意見であったとしても、先輩は丁寧に聞いてくれますし、もちろん間違っていたときは優しく訂正してくれます。
そのようなやり取りや議論の中で、先輩の考え方やハル研のものづくりに対する向き合い方などを肌で感じることができるのです。
まだまだ先輩に助けられてばかりですが、それでも開発メンバーの一員としての自覚を持ち、このゲームがどうすれば面白くなるのか、自分なりの意見を持って開発に臨むようにしています。

おわりに

早いもので入社してからあっという間に一年が経ってしまいました。
といいつつも、よくよく振り返ってみるといろいろなことを経験させてもらって大きく成長できたなと感じています。

この4月からは後輩も入ってきました。
新入社員研修の様子を「一年前はこんな感じだったな」と思いながら横目に見つつ、私もプログラミングに励んでいます。
とてもレベルが高く、先輩たちについていくのに必死ですが、そのような環境で毎日仕事ができてとても幸せです。
求められるものは大きいですが、その分とても楽しく、充実した日々を送ることができています。
私も少しでもプロジェクトの力になりたいと思いながら、今日も仕事を頑張っていきます。