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執筆者:H タグ: ゲームデザイナー

新人研修2026を振り返って ゲームデザイナー編

グループワーク発表会の様子

はじめまして!
新人ゲームデザイナーのHです。

前回、前々回をお読みの方はご存知かと思いますが、ハル研の研修には
①ビジネスマナーなどを学ぶ「基礎研修」
②ハル研でのゲームの作り方を学ぶ「技術研修」
③およそ1ヶ月の期間で新人だけでミニゲームを作る「グループワーク研修」
の3段階の研修があります。
今回は②と③をゲームデザイナー視点でお届けします。

技術研修

はじめに「技術研修」についてです。
ゲームデザイナーは「ゲームをいかに面白くするか」を考え、プログラマー、デザイナーと協力して、アイディアをゲームという形にしていく仕事です。
「より面白いアイディア」を生み出すために、ハル研の新人研修では
・レベルデザイン
・ミニゲーム企画検討
の2つを学びます。

レベルデザイン

「レベルデザイン」とひとことでいっても難易度調整やキャラクターの能力調整などさまざまありますが、この研修では「ステージ設計」について学びます。
コースクリアがあるタイプのステージ設計では、「プレイヤーに楽しいと感じてもらうために、どんな感情をもってもらいたいか、そのためにどんな体験をしてもらうか」をもとにコンセプトを考えます。
たくさん考えに考えて、これでどうだ!と思ったステージでも、遊んでもらうとゲームが難しすぎて、途中でプレイヤーがコントローラーを置いてしまった!なんてことも研修ではあります。悔しいですね。
ただ、そんなことも「学び」として体験ができるのが研修です。
もし売るゲームだったら「悔しいですね」じゃ、すまないですからね。

ミニゲーム企画検討

こちらは後にお話しする「グループワーク研修」で制作するミニゲームの企画を出していく研修です。
「こんな感じのゲーム作りたい!」と思うだけではゲームは作れません。
どんな部分が面白くて、そのためにこんな要素があるといったことを明確にしなければ、他職種のメンバーが作業を進められず、企画としては破綻してしまいます。
ですので、自分たちが立てた企画が制作の段階に進められるかどうかを判断できるよう、ゲームデザイナーの先輩方にプレゼンをする機会が2回設けられています。
先輩方に長年培った審美眼で監修していただき、「ゲームを遊ぶ人に楽しんでもらう」という視点において重要なポイントを軸にフィードバックをもらえます。
「プレゼン前には入念なチェックをしたつもりが、盲点を突かれて焦った!」なんてことも多々あります。悔しいですね。
しかし、「自分では気づけなかった点を認識できる機会」はとても貴重です。
また、それを研修中に認識させてもらえるということも大きなポイントで、先輩方のフィードバックは大変参考になりました。

このフィードバックを受け、今回は企画を再検討することにしました。
しかし、グループワーク研修も間近に迫り、ゆっくりアイディアを出している時間はなかったため、「今の企画のいいところ・重要なポイントを残しつつ改変、ブラッシュアップする」という形で、新しい企画を時間ギリギリでなんとか完成させることができました。

グループワーク研修

よーし、企画案もできたしこれでおしまい!…とはなりません。
ゲームデザイナーはこれからが研修本番といっても過言ではないです。
グループワーク研修では技術研修でまとめた企画をもとに、同期のプログラマー、デザイナーを合わせた新人全員のチームで、「実際に遊べるゲーム」を作ります。

しかし、ゲームを作るといっても、企画案を細かく理解しているのはゲームデザイナーだけです。
頭の中をパカッと見せて「動いているゲームのイメージ」を共有できればいいのですが、そんなことはできないのでゲームの設計図とも言える「仕様書」を作成していきます。
仕様書はメンバーの誤解を招かないためにも、できる限りわかりやすく書く必要があります。
「作ったけど認識が違っていて全部やり直し!」なんて起きたら、たまったもんじゃないですからね。
今回は図や絵も入れて、わかりやすくなるよう注意を払いました。

仕様書を書きつつ、ゲームデザイナーはゲームの面白さをさらに伸ばすため、ステージの案出し・設計もしていきます。
技術研修の項目でお話した「レベルデザイン」の研修がここで活きてきます。
コンセプトを意識しつつ、かつ、テストプレイを重ねて難易度を調整しつつ…とここまでの「悔しい」を踏み台にして、さらに良いモノを作る機会を研修期間中にもらえるというのはとても良い経験でした。

プロジェクトが進んでくると、キャラクターやエフェクトなどの見た目やゲーム内動作といった、デザイン面・プログラム面での成果物が上がってきます。
これらを監修するのもゲームデザイナーの仕事なのですが、場合によっては10回以上も修正を依頼することもあり、「せっかく作ってもらったのに申し訳ないなぁ」と思いながらお願いしたりしました。
ただ、チームメンバーもその点に関してはプロに徹しており、一緒にアイディアを出し合って修正をしてくれました。
ときにはプログラマー・デザイナーならではのアイディアをもらえることもあり、「チームでゲームを作る良さ」を感じることができました。

グループワーク研修の締めくくりとして、東京開発センター、山梨開発センターで先輩方に向けた発表会を行いました。
発表会ではたくさんの先輩方に自分たちの作ったゲームを遊んでいただき、「このゲームをはじめて遊ぶ人」の様子を間近で見ることができました。
チームプレイのゲームなので、声をかけあいながら遊んだり、繰り返し遊んでハイスコアを目指してたりと楽しく遊んでくださっていて、みなさんの様子に、「ゲームを作ること・楽しいことを生み出すこと」の良さを感じることができました。

ミニゲーム制作の様子

研修を通して

新人だけでゲームを作る経験ができ、「ゲームを作ることは楽しい!」ということはもちろん、「悔しい!」をバネにして成長し、達成感を味わえる新人研修があるのは、ハル研の良さであり、強みだと思いました。
このような経験を研修で得られたのは、助言をしてくださった先輩方や同期の仲間たちのおかげと思っております。本当に感謝です…!

研修を終え、私はプロジェクトに配属されました。
研修とは規模が違う世界に足を踏み入れ、プレッシャーはありますが、お客さんが楽しめるものを全力で考え、開発中には「悔しい」と思うことはあるかもしれないけど諦めずに食らいつき、学び続けます!