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執筆者:T タグ: プログラマー

新人研修2023 グループワーク研修 プログラマー編

みなさんこんにちは、新人プログラマーのTです。
今回は、グループワーク研修の内容や研修中に感じたことをプログラマー目線でお伝えします。

グループワーク研修では、新人7人のチームで、約1か月という期間でミニゲームを制作しました。
最初に7人で意見を出し合い、ゲームの内容や世界観を決めていきました。

企画がある程度の形にまとまったところで、早速プロトタイプ版(ゲームの核となる部分のみで構成されている試作品)の作成!といきたいところですが、その前に作業の見積もりを行う必要があります。

この工程では、ゲームの完成までに実装する必要がある作業内容と、それに要するおおよその作業時間をホワイトボードにまとめていきます。
今振り返ってみると、想定した時間通りに作業が進まないことや当初予定していなかった作業に取り組まなければいけないこともありました。
それでも、行き当たりばったりで作業に取り組むのではなく事前に見通しを立てておくことで、今どのくらい作業が進んでいて、あとどのくらいの作業をする必要があるかを把握しやすくなり、スケジューリングが楽になりました。
これが結果として、予定期間内にゲームを完成できたことに繋がったと思います。

作業見積もりが終わったところで、すぐにプロトタイプ版の作成に取り掛かりました。
この作業期間では、プログラミングを行う傍ら、メンバー全体でゲームの仕様に対する共通認識を持つために、定期的にゲームの仕様を明確に定める話し合いも行いました。
これにより、大規模な実装の修正を防止することができました。

プログラミング作業では、技術研修で学んだ知識を活かしてゲームに必要な要素を実装していくわけですが、まだ慣れていないツールを使って1つのゲームをチームで作り上げるとなると、自分で考えても答えが見つからない問題が多く現れます。

そういうときには困っていることを社内チャットに書き込むと、我こそは!と先輩方(それまで関わりがなかった先輩方も含めて)が素早く返信をくださいました。
先輩方の間ではこの現象のことを「ビーチフラッグ」と呼んでいるらしく、ハル研社員の知識量の多さや新人を全力でバックアップしていこうという文化を実感しました。
そうやってたくさんの問題を解決していったおかげか、プロジェクトが進むにつれて同期のプログラマーと相談しあって解決できることも増えていきました。

これらの作業を経てプロトタイプ版が完成した後には、ゲームに必要な仕様を全て実装したアルファ版、アルファ版から遊びに大きく影響する部分は変えずにそれ以外の要素をブラッシュアップさせたベータ版、そしてデバッグや未使用データ削除を行ったマスターアップ版の順で作成を行いました。

研修の最後は、山梨開発センター、東京開発センターそれぞれに向けての発表会。
どちらの会場にも複数の試遊台を用意して、自分たちが制作したゲームを先輩方に遊んでいただきました。
遊んでいる人達だけでなく見ている人達も一緒になって盛り上がってくださり、1か月頑張って作った甲斐があったと嬉しい気持ちになりました。

また、このゲームを遊んでみてのアンケートにも回答していただきました。
ゲームの面白かった点やもっとこうしたら良くなるのではという改善点、これから正式配属となる新人に向けての励ましの言葉など、さまざまな感想をいただくことができました。
さすがのアドバイスの数々に、ただ単にゲームを楽しんでいただけではなく、短い時間の中でしっかりとゲームを観察・考察されていた先輩方の熱意やプロ意識を感じました。

新人研修が終わり、7月からは開発部門に正式配属されました。
約3か月間の新人研修では、社会人としてのビジネスマナーや意識の持ち方からゲーム開発の実践的な技術のことまで、さまざまなことを学びました。
それでも第一線で活躍している先輩方に比べると、今の自分には足りないことばかりだと感じています。
焦る気持ちを抑えつつこれからもスキルや知識を磨き、みなさんに楽しんでいただけるものを作れるよう頑張っていきます。