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執筆者:U タグ: プログラマー

新人研修2022を終えて プログラマー編

こんにちは、新人プログラマーのUです。
私からは、技術研修とグループワーク研修の内容や全体を通してプログラマーとして感じたことについてお話ししようと思います。

技術研修はまず、開発に使用するC#やC++などのプログラミング言語について学ぶところから始まり、次に内製のフレームワークについて学びました。
プログラミング言語の研修では、各言語の基本的な機能について学べるようにそれぞれの機能を使った課題が用意されていて、これらを解きながら言語の機能についての理解を深めていきました。
課題の内容は、クラスのように多くの言語で共通する概念のような基本的なものから、社内で使用しているライブラリの使い方まで幅広く、とても充実しています。
また、わからないところがあれば講師の先輩方が丁寧に教えてくれます。
実際に製品として動いているゲームのコードを見せてもらうこともできて、「本当にハル研に入社したのだな」と感慨深くなりました。

それぞれのプログラミング言語の研修の終わりには、簡単なコンソールゲームを制作しました。
最初に学んだC#の研修では1人で、次のC++の研修では同期と2人で制作したのですが、ほぼ初めて触る言語を使って2日ほどで制作をするため、苦労しながら期限内に完成させました。
また、共同での開発も初めてだったため、コミュニケーションがうまくいかず、行き違いが発生したりもしました。

プログラミング言語の研修の次は内製フレームワークについての研修です。
内製のフレームワークを使用すると、PCだけで開発を進めることができ、またゲーム内で使用するデータの作成をするツールがあるなど、効率的に開発を進めることができる機能がたくさん用意されています。

フレームワーク研修ではゲーム画面に3Dモデルを表示したり、コントローラーの入力を受け取ってモデルやカメラを回転させたりするなど、かなりゲーム開発本番に近い内容となりました。
この段階になってくるとわからないことの幅が広くなるため、プログラミングのさまざまな分野のエキスパートである先輩方に、より専門的な質問や相談をしていきます。
先輩方はみんな自分の得意な分野に自信を持っていて、トラブルをすぐに解決してくれたり、疑問に対して的確に答えてくれたりと頼もしさを感じました。

このような感じで、技術研修では社内でゲームを開発するために必要な知識や技術をたくさん身に付けました。
技術研修の間に3つのゲームを制作しましたが、どのゲームの発表会にもたくさんの先輩たちが来てくれて、非常に盛り上がりました。

技術研修が終わるといよいよグループワーク研修です。
先日公開された同期のMさんの記事でも紹介されていますが、この研修では今年入社した新人3人でチームを組んでミニゲームを作り上げます。

ミニゲームの制作はまず、企画を練るところから始まりました。
3人で話し合いながら、どのようなゲームシステムにするか、キャラクターのモチーフは何にするかなどを決めていきます。
大体の方針がまとまったら、プログラマーはプロトタイプの作成に移り、ゲームの核となる遊びが楽しいものになっているかを確かめるための最低限のプログラムを短期間で組み上げます。
今回は似たような案がいくつか出ていたので、それを全部実装して一番面白く遊べるものはどれかを選べるようにしました。
似たような実装とはいえ、全部用意するのは大変でしたが、ここはプログラマーとしての腕の見せ所です。

今回は1回の試作で無事にゲームシステムを決めることができたので、ここからはゲームの背景や、BGM・SEなどのサウンド、プレイヤーに情報を伝えるためのUIなどをどんどん実装していきます。
よりゲームを面白くするために追加で必要だと判断したものは、デザイナーさんにお願いして手を加えたり新たに制作したりしてもらい、逆にデザイナーさんからもプログラマーに依頼がありました。
どちらの場合も作業に関係する人が、ゲームのクオリティがどれくらい上がるのかと、残りの作業期間のバランスを考えてその作業を行うかどうかを決定していきました。

こうしてゲームがひとまず完成したのですが、まだプログラマーには不具合を修正するデバッグという作業が残っています。
このデバッグを徹底的に行って、プレイ中にゲームが強制終了するなど、ゲーム中に感じる不快感を少しでも減らせるように頑張り、ついにゲーム制作が完了しました。

研修の最後は社内に向けて成果発表会です。
半日ほどの開催でしたが、想像していたよりもはるかに多くの先輩たちが来てくれて、自分たちが作ったゲームをプレイしてくれました。
とても楽しそうにプレイしてくれる人やゲームのハイスコアを更新しようと、とことんやりこんでくれる人もいて、「ゲームが好きな人がたくさんいる会社なんだな」と改めて感じてうれしくなりました。

無事に新人研修が終わり、先月末から開発部門に正式配属されました。
これから、研修中に感じた以上の困難やわからないことがたくさんあると思いますが、同じ会社で働く仲間のため、そしてハル研のゲームを楽しみに待っていてくれる皆さんのために精一杯頑張りたいと思います。