暖かいコーヒーが恋しい季節ですね。
皆さん、こんにちは!
カービィカフェ第3弾サウンドトラック『サウンド・オブ・カービィカフェ - Jazz Style -』のゼネラルディレクターの熊崎です。
本日は、CD『サウンド・オブ・カービィカフェ - Jazz Style -』 & アナログレコード(LP)『サウンド・オブ・カービィカフェ - Jazz Style Selection -』の仕事についてお話しさせていただきます!(長いっ)
1つ前のカフェのサントラ『サウンド・オブ・カービィカフェ 2』ができてから、もう6年目に。
その間もゲームは何作も続き、最近になって新たにカービィシリーズを知った方も多くいらっしゃるのではと思います。
そこで、今回は新旧織り交ぜつつも、できるだけ新しいゲーム作品から選曲したラインナップのカフェサントラを目指しました!
楽曲のテーマはジャズ風アレンジにこだわりました。さらに、カービィサウンドを託せる人との出会いもあり、初の外部のアレンジャーさんの小見山優子さんと一緒に作るという新しい体制で挑みました。
もちろん、おなじみのゲームシリーズ楽曲制作者もアレンジに参加していますよ。
私の担当はゲーム制作同様、楽曲の方針決め、選曲、構成、曲の命名などなどありますが、やはりメインは楽曲そのものの監修です。
全曲こだわっていっぱい監修した、思い入れのある曲ばかりになりますので、そのこだわりを、全曲コメントという形で書かせていただいます!
では、参ります!
定番曲の「グリーングリーンズ」は、前2作のサントラそれぞれで既に登場しています。
そこで今回は、新しさを感じさせる草原曲として、『星のカービィ ディスカバリー』の草原ステージから、『星のカービィ Wii デラックス』の草原曲へと続くような2曲メドレーにしました。
優しいイントロにより、『サウンド・オブ・カービィカフェ 2』の最後の「グリーングリーンズ」から続けて聴いても自然に繋がる流れになったと思っています。
よりジャズ風なノリを全面に出した、『カービィのグルメフェス』のメドレーになります。
新しいハル研サウンドスタッフである兒玉のデビュー曲になりますね。
先輩たちの作った楽曲3曲をぎゅっと詰め込んでアレンジした、時間指定通りの3分半とは思えないアグレッシブで密度感のある1曲になりました。
意外にもカービィカフェではアレンジされたことのないスーパー能力曲。外部のアレンジャーの小見山さんにお願いしました。
スーパー能力のフレーズを使って明るく楽しい、夢のテーマパークを想起させる、リズミカルに弾むピアノが特徴的です。まさに夢にまでみた楽園に来たようなイメージの1曲です!
近年のものだけでなく、30数年以上の歴史を1曲で振り返るため、このサブゲームメドレーを採用しました。
『星のカービィ スーパーデラックス』にはじまり、『星のカービィ 夢の泉の物語』や『星のカービィ64』、『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』まで幅広くジャズサウンドで駆け抜けます。
アクションゲームなのでどうしても戦いの曲が多めになる中、ころころ変わる展開の楽しいジャズアレンジに。
小見山さんに最初にお願いした曲です。新しいゲームシリーズの曲をメインにしたサントラにしようと思いつつも、白き翼ダイナブレイドのシナリオに合わせ、多くの曲を自然な流れで取り入れられるメドレー案を思いつき、この曲が生まれました。
カービィカフェ店内で、2025年春のカービィデーでひそかに流すため、少し早めに完成させた1曲になります。
この曲は、「シャウト オブ デデデ」と「SURVIVAL SWORD BOUNCER」からのアレンジとなりますが、原曲のフレーズからしてジャズにピッタリな2曲ですよね。
「ヴォアーッ!」っとシャウトするデデデ大王と、町の用心棒を担うナイトが、背中合わせで登場する姿が浮かぶような曲になりました。
前半は管楽器主体に、後半に入るとピアノメインとなりガラリと変わる、2人のキャラクター性の違いも感じる展開をお楽しみください!
タイトルはあえてカタカナで書いたのですが、ナイツには、騎士たちに加え、夜という意味も込めています!
このサントラで最も激しく、最もエネルギッシュな1曲になります!カフェでここまで荒ぶってよいのか少々迷いましたが…
ジャズというジャンルの幅広さを感じさせる1曲として、一層パワフルにしてみました。
カービィファイターズの戦う彼らを表現した1曲です。ギタリストさんによる演奏も聴きどころになります!
編曲はカービィシリーズではおなじみの作曲者である酒井さんにお願いしたのですが、ここに来てスピード感抜群のあのレースゲームが題材!でありながら…
あえてギャップを楽しむように、ではないですが、カフェ店内に響く、おだやかな春風を感じながら気ままにドライブするイメージの1曲に仕上がりました。
加えて後半、酒井さんの経験と渋みを感じる、大人なカフェにガラリと変わるという、2つの展開をお楽しみください!
銀髪の蜘蛛のキャラクターであるタランザが、カフェで1人、複雑な想いにふけるのですが、そこにひとひらの花びらが落ち、心に光が差し込み、花畑を意中の人を追って2人で駆け抜けていく…そんな叶わぬ幻の世界を描いたような曲に仕上がりました。
はじまりの怪しさ、切なさの奥に、希望の光が生まれるという、カービィシリーズでおなじみの作曲者である石川さんらしい1曲です。
曲名からどのシーンの2曲か、古くから遊ばれている方には察せられると思いますが、どちらも雪のきらめきの似合う曲で、新旧のこの曲が時を超えて出会い、メドレーとなりました。
暖かい室内から、窓の外の雪と街並みが目に浮かぶ、そんな1曲になりました。
いつ聴いても優しい気持ちになりますが、今の季節にピッタリかと思います!
はじめに、主役の楽器指定も行うのですが、これはぜひストリングス、弦楽器の音色で!とお願いした1曲です。
前半はピアノと弦楽器による、褪色の夢のような雰囲気にし、後半は鮮やかな林檎の香りが漂う中を舞うタンゴに。
異空を舞う魔術師の姿が脳裏に浮かぶ、ジャズ編成による独特なタンゴをお楽しみください!
曲名はラストに見る敵とも友とも呼べる存在の笑顔と、その後に聴くことになる「カービィダンス」をイメージしたものです。
はかなく切なく、だけど少し甘く、というオーダーが見事にジャズで再現されています。
優雅に踊る動きの最後に、美しい音色と共に最後にはダンスを終える、その空気を感じていただければと思います。
メロディを奏でるギタリストさんの演奏も見事にハマった、本サントラ全体の空気を渋く、大人な空気に染める1曲です。
メドレーではなく単体アレンジですが、原曲も長い曲で展開も豊富で、特に『カービィハンターズ』のフレーズを、ギターで奏でるパートは本作の聴きどころかと思います!曲名は、登場作品にまつわる歌の歌詞に少しなぞらえたりも。
このサントラを通して、はじめに作られた1曲です。方向決めをしっかりするため、原曲担当者と編曲者を同じ安藤にお願いし、ここでジャズアレンジの軸足を決めた曲になります。
こちらもサプライズで、ひそかに先行してカービィカフェで流していただいた、最初の曲になります。
気づかれた方はとても鋭いですね!
サウンドクリエイター下岡がアレンジを担当した1曲です。今回は近年のゲームシリーズからの収録をテーマにしつつも、こちらについては最後まで収録を迷いました。原曲は『星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールド』から、です。
まだプレイを楽しみにされている方もいらっしゃいますし…そこで!原曲とはかなり風合いを変えるべく、Jazzらしさは守りながら、太古のリビアングラスのロマンやカッコ良さも残しつつも、流星きらめく原曲の雰囲気とは異なる、別物に聴こえるように仕上げてもらいました。
歌に引き寄せられた流星たちのロマンを感じながら、ぜひゲームでも聴いていただければと思います。
最後も安藤の担当ですが、とても難しいオーダーに綺麗な音色で答えてくれました。
このサントラのエンディングに相応しい、『ディスカバリー』『スターリーワールド』2曲のエンディングソングと1曲のボーナストラックの歌をまとめたメドレーになります。
ラストソングは、歌いはしませんが、NEICHELさんが夜空をバックに、最後に演奏している姿が浮かぶような1曲を目指しました。
以上になります!
ハル研のゼネラルディレクターの仕事は、ディレクターチームのリーダーとして、企画立案から監修、ゲームデザインを行うこと、これに尽きるのですが…時にゲームに込めた想いや設定を活かした商品制作も行います。
ゲームの多くの要素を監修し、全てに想いを込めて開発を行います。
楽曲も遊びもデザインも、たくさんの想いを込めて作ってはいますが…ただ、それを知らずとも、お気軽にカフェやお家で聴いていただき、その時に皆さんが感じた気持ちが、最も大事だと思っております。
また、アナログレコードはなかなか聴く機会が難しいかもしれませんが、これも私たちの新しいチャレンジの1つ。
可能であればぜひ、より暖かくアナログな音色の『サウンド・オブ・カービィカフェ - Jazz Style Selection -』も楽しんでいただければと思います!
全曲コメント、最後までお読みいただきありがとうございました!