こんにちは!プログラマーのワカヤマです!
皆さん Nintendo Switch™ 2 ソフト『星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールド』、プレイしていただけているでしょうか?
もしかしたらもうクリアされている方もいらっしゃるかもしれませんね。
今作において私はテクニカルディレクターを担当しました。
ということで、今回はテクニカルディレクターの仕事を紹介したいと思います!
そもそもテクニカルディレクターとは何でしょうか?
何やら難しそうな横文字が並んでいますが、平たく言えばプログラマーのリーダーにあたる仕事です。
この仕事はプログラムディレクターと呼称されることもあります。
2023年2月28日の記事 『星のカービィ Wii デラックス』の仕事 プログラムディレクター編もあわせて読んでいただけると、より理解が深まるかと思いますので是非ご一読いただければと思います。
さて、仕事の詳細ですが、おおよそ以下のようになっております。
(これは本作においてはこうだった、というものです。他のタイトルでは多少の違いがあるかと思います)
それぞれ説明していこうと思います。
まずは、開発を進めるうえでなくてはならないルールを決めます。
チームメンバーからの意見反映もするので、草案作りや音頭取りといった方が良いかもしれません。
チームメンバーの適性や作業希望、締切などを加味しつつ、大まかに作業担当を割り当てます。
事前に各人にヒアリングを行うこともあります。
開発を進めるうえで、ゲームデザイナーやアーティストから、こんなことはできないか、という相談を受けます。
担当が決まっている作業に関しては担当プログラマーに色々お任せすることが多いのですが、担当未定のものについては一括でテクニカルディレクターが相談を請け負います。
今作ですと、下の画面写真にもあるような、流星の結晶の足場についての実装相談がそうでした。
現状の問題点などを話し合った結果、見た目や制作フローなどの大まかな要件が決まり、それを実現するにはグラフィックスへの深い知識を持ったプログラマーが長期間作業する必要がありそうだ、ということがわかりました。
事前のヒアリングからそれに該当するプログラマーを担当として割り当てる……といったアクションにつなげて相談完了、という運びになりました。
このようにテクニカルディレクターの仕事には、ゲームを作る上での問題に対して、様々なやるべきことや選択肢があります。
そういった問題を過去の開発経験を活かしつつ試行錯誤して解決に導いていく。
そうしてうまくいった時の達成感が、この仕事の醍醐味といえます。
今回、テクニカルディレクターをプログラマーのリーダーというように説明しましたが、もしかしたら少し偉そうな印象を受けた方がいるかもしれません。
実際はそんなことはなく、単に「プログラムに関して物事を決める役割を割り当てられた人」でしかありません。
役職に上も下もなく、メンバーがそれぞれの役割を果たして、より良いモノを作っていくというのが良いチーム開発なのではないかと思いますし、今作のチームもそのように進められました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
★『星のカービィ ディスカバリー Nintendo Switch 2 Edition + スターリーワールド』公式ウェブサイト
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