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出張CEDEC 2020 の講演をしてきました(ゲームUI編)

2020年09月17日:剣持

こんにちは。デザイナーの剣持です。

CEDECは、ゲーム開発者をはじめ、ゲームビジネスに関わる大勢の人が集まり知識の交流をし合うイベントです。毎年数多くのセッションが行われますが、今年は全セッションがオンライン配信という形式で開催されました。

9月2日から3日間にわたって開催された今年のCEDECでは、ハル研主催のセッションも2つ行いました。そのうちの一つのタイトルは「カービィUIでおもてなし!『ゲームとプレイヤーを繋ぐUI』を目指して」で、私、剣持と、デザイナーの伊藤の2名で登壇しました。
(もう一つのセッション「カービィの開発ツールをつなげて便利に! --ツール・ゲーム連携手法の紹介--」については、9月15日のブログで中野が紹介しています)

当日は、まず「ゲームUIに必要な基礎的な3つのトピック」からお話しました。3つのトピックとは「実際の使いやすさを考える」「ゲーム全体の流れで考える」「遊び心を考える」です。

次に、その3つのトピックから発展させた「カービィシリーズのUIをつくるには 伝統と挑戦」のお話をしました。そこでは「伝統的」に行ってきた「ユーザーへのおもてなしの心を反映させたUIのつくり方」について触れた後、時代の流行や各ハードやタイトルなどを意識して、デザインを変えてきたカービィのUIチームによる「挑戦」についてお話ししました。

最後に、デザイナーが純粋にデザインだけに専念できるように、社内で整備され続けている「開発便利ツール」の紹介をさせていただきました。セッションの詳細については、ここには書き切れませんので、気になる方はCEDiLにアップロードされている資料をご覧ください。(資料のダウンロードには会員登録が必要です)

今回、このようなセッションを行った理由は2つあります。
1つはUIデザインを手掛けたことがない同業者に向けて、もっと知ってもらいたいから。
UIは縁の下の力持ちといっても良いくらい注目されにくいセクションですが、総合芸術品であるゲームの一部分を担うUIについて、UIに関わったことがない同業者の方、これからゲーム業界を目指すかもしれないユーザーの方にも、もっと理解を深めてほしいとの思いを日々抱いていたからです。

2つ目の理由は、UIひいては ゲームシリーズのUIを作るうえで、当たり前に行っていることが、ゲームシリーズのUIを作成したことが無い人にとっては、当たり前ではないのかもしれないと感じることがあったからです。ここ数年、初めてUIもしくはカービィUIに関わることになった人たちと仕事をする機会が増えてきました。その中で、長らく関わっている者にとっては当たり前のことになりつつあった、ゲームシリーズのUIを作るうえでの決め事や指針が、新しくカービィシリーズのUIを手掛ける人には、新鮮な驚きを持って受けとめられることが多くありました。そうした経験から、もしかしたらこの知識を求める声が、社外にもあるのではないかと思い至ったのです。

このような2つの理由から思いついたセッション内容でしたので、まずは「ゲームUIの基礎」について、続いて「カービィシリーズならではのUI」についての構成になりました。ただ、この内容ですと、ベテランのUIデザイナーに受講していただいた場合、持ち帰れる実践的な知識が少ないのではという懸念があり、社内で使用している開発ツールについての紹介項目を追加するという流れになりました。

カービィのUIについては、これまで外に発信する機会が少なかったため、発表する前はどのような反応を得られるか少々不安なところもありました。しかし、終えてみれば社内のUIデザイナーはもちろんのこと、開発ツール関係者も励みになるようなたくさんの温かいコメントをいただくことができ、今は長年にわたる働きが報われた気持ちになりました。

また、本セッションでの情報発信を通じてUIへの注目が高まることにより、情報の発信受信の連鎖が起こればと思っています。その連鎖は、開発者同士がお互いによりよいUIやゲームを作っていくことに繋がり、ひいては業界を盛り上げる一助になると信じて、今後も活動していきたいです。

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