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仕事内容【プロジェクトマネージャーの仕事】『みんなで!カービィハンターズZ』と『カービィのすいこみ大作戦』

2017年09月05日:阿部

こんにちは。ニンテンドー3DSダウンロードソフト『みんなで!カービィハンターズZ』と『カービィのすいこみ大作戦』でプロジェクトマネージャーを担当した阿部です。ハル研ブログには初めての登場です。

私が担当する「プロジェクトマネージャー」をインターネットで検索すると、いろいろ難しいことも書いてありますが、共通して一番大事な仕事は「プロジェクトを完成させる」、ハル研で言うと「ゲームを完成させる」ことになります。
実際の仕事では、プロジェクトマネージャーそれぞれにやり方は変わりますが、今回は私が直近で担当した2つのプロジェクトでの仕事について書いてみます。

まず始めに私のことを少し書くと、ハル研入社はカービィ誕生より前で、職種はプログラマーでした。
初めてカービィの開発に携わったのが、ファミリーコンピュータ用ソフト『星のカービィ 夢の泉の物語』で、敵やライブラリなどを担当していました。
それから主にカービィシリーズの開発に携わって、ニンテンドーDS用ソフト『タッチ!カービィ』で初めてプロジェクトマネージャーを任されました。

今回担当した『みんなで!カービィハンターズZ』や『カービィのすいこみ大作戦』をはじめ、ゲーム開発では、ディレクター、デザイナー、プログラマー、サウンドクリエーターなどのスタッフから成るプロジェクトチームが結成され、ディレクターの指示のもと実際のゲーム開発が進んでいきます。

しかし、ゲーム開発には、開発作業以外の、やらなければならない仕事が山ほどあります。
進行・管理、開発機材の手配やトラブル対応、関係部署との連絡・調整、協力会社さんとの連絡・調整などなど・・・これらの仕事も開発と合わせて進めていかないといけません。
そこで、プロジェクトマネージャーの出番となるわけです。

例えば、ゲームタイトル1つとっても、今回のゲームに最適なタイトル案をとりまとめて関係者で協議を行い、実際にそのタイトルを使うことができるのかの調査を依頼したり、決まったゲームタイトルのロゴをデザイナーに発注したり、できあがったロゴをどの時期にゲームに組み込むかをプログラマーと相談・調整したり、ゲームに組み込んだタイトルロゴはイメージ通りなのかをディレクターに確認したりなど、実装が完了するまでたくさんの相談や連絡、調整を繰り返していきます。

また開発スケジュールの進行、管理も大切な仕事です。
理想はスケジュールに遅れなく順調に進むことですが、開発を進めていくと大なり小なり様々な問題が発生します。
問題が発生した時は、いかに開発への影響を最小限に抑えて解決するか、どうしてもスケジュールを調整しないと解決できない場合はプロデューサーとも相談して、プロジェクトチームや関係部署、協力会社さんに連絡、調整を行うのも仕事です。

開発終盤のデバッグでは、デバッグ担当部署などと連絡を密に取って、不具合調査や不具合が起こった際には原因が特定できる情報を提供してもらい、チームスタッフに修正を依頼。修正後は修正内容の共有を行い、不具合が正しく修正されたか再度確認をしてもらう・・・これを繰り返し、最終的にゲームを最初から最後まで通してプレイして問題が出ないことが確認できたらデバッグが終了し、ひとまずゲームが完成します。

これでやっとプロジェクトマネージャーの仕事は終わり・・・
いえいえ、今度はゲーム内の言葉を海外の各国向けに変更する仕事「ローカライズ」でも、各国向けの言葉の相談や連絡、調整、ローカライズスケジュールの進行、管理など、国内向けの開発と同様の仕事を行います。

そして、ゲームが完成した今も、実はまだまだ仕事が続いています。
『みんなで!カービィハンターズZ』では、公式サイトの「マホロアのとっておき情報」の掲載やイベントでの「あいことば」の配信に関わっていますし、『カービィのすいこみ大作戦』では、少し前に最終回を迎えましたが公式サイトの動画「すいこみ名人への道」や星のカービィ25周年Twitterで掲載中の「スージーの直接!ゲーム情報局♪」の準備にも関わっています。

ここまでに例に挙げたほかにも、実際にはもっと多くの仕事があります。
ゲーム開発では複雑で多くの案件が発生しますので、ゲーム開発実務以外を幅広く受け持ち、開発業務が円滑に進むようにしていくことのすべてがプロジェクトマネージャーの仕事です。

仕事が多岐に渡って大変なこともありますが、実はプロジェクトマネージャーには、「ゲーム完成の連絡を一番に受けられる」という特権があるのです。開発のこれまでの大変な苦労が報われる瞬間です!すぐに完成をチームスタッフと喜び合い、関係部署、協力会社さんに、完成の報告を感謝と共に伝えます。

『みんなで!カービィハンターズZ』と『カービィのすいこみ大作戦』では、ほぼ同じスタッフで開発を進めましたので、完成の喜びをみんなで2回も迎えることができました。何度経験しても「完成」の瞬間は大変嬉しいです!

こんなふうに、これまでに幾つものプロジェクトを経験してきましたが、初めてプロジェクトマネージャーを担当してから今までずっと変えていないことがあります。
それは、「できる限り話をする」です。
今の時代、メールがあるのに、会って話をしたり、電話で話をしたりする必要があるの?と思われるかもしれません。
でも、仕事は「人」と「人」が行うので、コミュニケーションはなにより大事です。
実際に話をすると、会話の抑揚や会話の表情でより多くのことを理解できますし、お互い認識がずれていると分かれば、その場でより詳細な話をして認識のずれを解決できます。
メールだけでは、受け取った人による解釈の違いから誤解が生まれる可能性があり、それによって開発に影響を与えるかもしれません。そういうことが起きないよう、事前に防止するのも仕事だと思っています。

ハル研究所でゲーム開発に携わる全てのスタッフが、「お客さんに楽しんでもらいたい!」と毎日厳しい開発スケジュールと闘いながら、より面白い仕様を詰め込もう、よりグラフィックを綺麗にしよう、より動きを良くしよう、より臨場感あるサウンドにしよう、と頑張って完成を目指しています。
私もチームがより開発に集中できるように、これからも頑張っていきます!