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仕事内容ゲームを作る仕事の喜び

2014年01月27日:熊崎

こんにちは、企画ディレクションの熊崎です。

寒い日が続きますね。私の好きな飲み物は、炭酸水(レモン入り)ですがこうも寒いとさすがに今だけ、ホットレモンにチェンジ中です。

さて...前回私の日記で、企画書の作成についてお話させて頂きましたが、今回は、ゲームを作る仕事の喜びについて、お話させて頂こうかと思います。

ゲームを作る。

一言で言いますとそれだけなのですが、その完成までには、未知なる長旅が続きます。
たった1つのモノを作るのに、1年や2年...時にはもっとかかる事もある、険しい長旅です。

ゲーム作りでの苦労話は、それはもうたっぷりありますし、皆さんもおぼろげながら、きっと苦労が多いんだろうなぁと思っていらっしゃるのではないでしょうか。その通り、苦労満載です。

では、そんな苦労満載の日々の仕事の中で、喜びは、と言いますと...

以前の記事でもお話しさせて頂きましたが、ゲームを作り始める時、そこには何にもありません。
未知なる、答えの分からないものに対し、日々「答え合わせ」を繰り返すのですが、その時には予想外な失敗もあり、思いがけず良い結果になる事もあり、そんな日々のエキサイティングな「答え合わせ」に、この仕事の魅力を強く感じます。

画面に色が付き、そこに新たな世界が誕生し、設計した仕掛けが動き、音楽が流れ出し、そして主人公が気持ちよく駆け抜ける...

そこへ立ちはだかる勇ましい強敵たち。
遊び手はこれまでの経験でこう動くだろう、こういう経験をし、こういう覚悟と感情で、この地に辿り着く。
ここまでの思い出を振り返る様に、この新曲を聴き、今書き上げたこのメッセージを読み、この一文に込めた、その裏に潜む切なさを感じながら、戦いに挑む。

であれば、遊び手のその感情に応えるように、強敵に相応しい多彩な攻撃で、主人公を一気に苦境に立たせる。

そこで新しい体験をした遊び手は、きっとまたこう動き出し、こう思うだろう。いや、絶対にそう思うはず!

...延々と、この長い「答え合わせ」が続きます。

目の前のモニターには、具体的に「答案」が出ていますが、その「答案」に対する「採点」は、全てが経験に基づく想像になります。
目の前の「答案」と想像した結果を照らし合わせ、もし答えに「間違い」があればどう解決するのか、技術的な問題から操作感、音感、色彩感、など感覚的な解決法も含め、また、「答え合わせ」を繰り返すのです。

そして一歩ずつ小さな「答え合わせ」を繰り返す事で、「ゲームの完成」という最後の「答え」へと近づいて行くのです。
これってとっても、ワクワクしません?この感覚、なかなか他では味わえないなぁ、とつくづく思います。

また、沢山のメンバーで1つのモノを作るので、同じ方向に向かうはずのメンバーであっても、それぞれ考えや感性も当然違います。
さらに、限られた人数と厳しいスケジュールでの最適解も求められます。

その様々な条件をクリアして1つに解答をまとめるのも、企画ディレクションの仕事です。
ですが、本当の答えは開発室には存在せず、それは発売し、お客さんの元に届いて初めて分かるもの。
この答えが発売まで未知なだけに、長らく不安が続きますが、最後、発売という「答え合わせ」のドキドキ感もまた、たまらないものがあります。
...やはり、他では味わえません!

本当の「答え合わせ」がゲーム発売後になり、お客さんの目の前で行われます。

開発中のあの頃に出したあの答案、あの主人公が技を出す前の0.03秒の間が、あの幾重にも迫るトラップがあるステージが、あのキャラクターが降臨する演出が、あのクライマックスのメッセージの一文が、今、たくさんのお客さんの元に届いていると感じるだけで、開発中の苦労もぜ~んぶ、吹き飛んでしまいます。

世の中には様々な仕事がありますし、私はゲームを作る仕事しか知りません。

ですが、この仕事で感じる日々「答え」を出して行くワクワク感、そして模索と不安の先に待つ、最後の大きな喜びと感動は...他の何かでは感じ得ない、素晴らしいものだと思います。

「答え合わせ」を続けた果てに待つこの喜びの為に、日々、一生懸命ゲーム開発を続けているのです。