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執筆者:岡田 タグ: プロデューサー

祝『星のカービィ スターアライズ 公式設定資料集』発売! Vol.2

こんにちは。
『星のカービィ スターアライズ 公式設定資料集』の企画・プロデュースを担当した岡田です。

星のカービィシリーズでは初めてとなる公式設定資料集がめでたく発売となったのですが、私はこの資料集の企画から関わっているので、本日はそのあたりのお話をしたいと思います。

企画の発端は、前回の熊崎のブログでも触れられていますが、若いスタッフから「ラフな資料が見たい!」という声を聞いたときです。
元々、私も開発スタッフとしてゲームを作ってきた経験がありますので、ゲームとして遊べるものがクリエイティブのすべてであり、ラフスケッチや設定資料を公開する価値はあるのだろうか、と疑問を持っていました。

ですが、子供の頃、クリスマスのプレゼントでゲームと一緒に買ってもらった攻略本のことを思い出しました。
当時は、攻略本の巻末などにデザインのラフスケッチや開発スタッフの制作談話が掲載されており、ゲームを遊ぶのと同じくらいそれらを読むのが好きでした。
うまく言えないのですが、ゲームの世界により深く入り込めるような気がして、とてもワクワクしたのです。
(そういえば、そうしたワクワクがあったから、今こうしてゲーム業界で働くことになったのでした……)

そんな記憶を思い返しながら、スターアライズの冒険を音楽で追体験できるもの(星のカービィ スターアライズ オリジナルサウンドトラック)があるんだから、設定資料やデザインラフなどをまとめた書籍があってもいいんじゃないかと思いはじめました。ですが、ハル研としては書籍の制作や出版などは未経験ですので、そもそもどうやって実現していいかわからないわけです。

そんな中、ゲーム書籍などを手がける出版社の株式会社アンビットさまにご協力いただけることになりました。シリーズとしても初の公式設定資料となりますし、成功するかどうか完全に未知数なプロジェクトでしたので、こういった新しいチャレンジにご協力いただけるというのは非常にありがたいお話でした。

制作当初は、キャラクターや背景などのラフスケッチをはじめ、公式アートを紹介しつつ、デモや戦闘シーンなど高解像度で撮影されたゲーム中の画面写真を掲載しながら、スターアライズの世界を紹介していく、という非常にシンプルな構図で検討していました。
また、肝心な設定資料についても、開発チームから「今作は、過去シリーズに比べると多くない」と聞いていましたので、ボリュームも30~40ページを想定していました。

後日、個別に開発スタッフに相談にいくと、ラフスケッチや初期イメージの資料が出るわ、出るわ……どんどん出てくるわけです。パソコン上にデータとして残しているものだけではなく、手書きの紙資料も段ボール2箱くらい分がドンっ!と目の前に置かれて……ああ、これはもう、やるしかないぞ、と(笑)。

ゲームとして発売された商品はクリエイティブの”結果”ですので、ゲームの中でその”過程”が描かれることはありません。ですが、ゲーム開発には、非常に多くのスタッフが関わり、想像以上の試行錯誤を繰り返すことで、やっと完成します。
お客さんに喜んでもらうためにクオリティに妥協をしない、ハル研のクリエイターのものづくりに対する熱量は、こういった”過程”の中にも良く表れているんじゃないかなと思います。

実際に、今回の書籍制作においても、開発スタッフから「もっと、こういう見せ方の方がいいのでは?」といったような意見や要望が出てきたり、スタッフコメントもゲーム中でその箇所を担当したデザイナーが個別に考えていたりします。

そんなハル研のものづくりに正面から向き合って今回の制作にお付き合いくださった出版社さまをはじめ、外部の会社や社内の開発スタッフやデザイナーなど、いろんな関係者にご協力いただきながら、全200ページというボリュームいっぱいの『星のカービィ スターアライズ 公式設定資料集』を実現することできました。

この場を借りて、御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!

すでにスターアライズのゲームを知っている方も、まだ手に取って遊んだことがない方も、ゲームのデザインや制作過程といった、またひと味違った角度から「星のカービィ」の世界感を楽しんでいただけるかと思います。
そして、「星のカービィ」の魅力やハル研のクリエイティブに対する熱量の片鱗が、少しでも伝わると幸いです。

それでは。

星のカービィ スターアライズ 公式設定資料集