ゲームができるまで

4限目:ビジュアル・デザイン

一目で愛してもらうには
ビジュアル・デザイン

「ビジュアル・デザイン」とは、ゲームにおけるキャラクターや背景、文字の形にいたるまで、全ての絵作りを担当する仕事です。
絵といえば一枚のイラストを想像しますが、実際は、彫刻のように立体を作ったり、動き方を計画してアニメを作成したりもします。
ゲームの絵は、とても重要です。誰もが一目見ただけで、大好きになってしまうような絵、また、他では見たこともなく、見たとたんに心を奪われてしまうような絵、そんな絵があれば、言葉も時間も不要です。たちどころにその世界を好きになり、そのままゲームの世界へと案内してくれます。
ゲームの絵には、ゲームの世界へ連れていってくれる強くて不思議な力があるのです。

ビジュアル・デザインができるには

実は、そんな素敵な絵が描けるひとというのは、絵を描く上手さ以上に、世界を「見る」ことが上手なひとなのです。

ただぼーっと世界を見るわけではありません。
自分が気になるものをじっくりと観察し、いったいそのどこが好きなのかを考えます。見続けるうちに特徴をとらえ、好きな部分を理解して、自分のものにしていきます。それくらいしっかりと見るわけです。

そしてその特徴は、何となく誰もが気にはなっていたけども、誰もはっきりとは気付いていなかった、とても魅力的なポイントであるかもしれません。

こういったことを自分のものにして、自分だけの絵を描くことができれば、誰もが魅力的だと感じる絵を描く第一歩となるでしょう。

ビジュアル・デザインの力をつけるには

「図画工作」を頑張る

とは言え、自分がいいと思ったものを、自分のものとして描けるようになるには、当然、それなりの絵を描く力が必要です。
例えばごく普通のリンゴを描く学校の課題でも、最初からつまらないと思わずに、そのリンゴをよく見て、どこが好きかを、せいいっぱい考えてみましょう。
きっと、あなただけの、大好きなリンゴの絵が描けるようになります。